
転職には、雇う側にもニーズがあり、それを理解していると、戸惑いもすくない、ということを、自分自身の体験でしりました。そうでないと、才能のあるスタッフの能力にふたをしてしまったり、人間関係がぎすぎすしたりすることもあります。
(本文より)
目次
1.看護師の転職は、特別なことではない
2.管理職として、部下の進路に携わって
3.看護師は、続ける価値のある仕事
4.結婚出産は、仕事にとって障害なの?
5.はずせないライフスタイルとの兼ね合い
6.私が退職を考えたきっかけ
7.福祉の分野に飛び込んだけれど
8.管理職経験が邪魔になるときもある
9.今の転職がうまくいったきっかけ
10.転職相談を受けていて思うこと
1) 看護師の転職は、特別なことではない
わたしは、総合病院で管理職をしていました。
集団教育に携わることが多かったせいか、自分の直属の部下以外のスタッフからも、転職や退職の相談を受けることが多かったです。
さて、現在のわたしは、病院を退職して、ケアマネジャーとして就労中です。
介護の現場を通しても、介護に携わるご家族の中に転職や退職をお考えになる場面によく出会います。そこで、気がついたことですが、看護師は、きつい仕事なので長続きしない、と一般的には思われがちですが、それだけではないのではないか、と思うようになりました。
実際、整理してみると、大きな原因は、「ライフスタイルの変化」「人間関係の悩み」が転職相談の主たるものでした。女性にとって結婚や出産、そして、夫の転勤など、大きなライフイベントの中で、まだまだ家族を優先する必要性があるのが、現実です。女性特有のライフイベントが大きく関与している、という考えに行き着き、看護職だけに言えることではないのかもしれない、と思いました。
また、まじめで一生懸命な人ほど、そして、「看護」という仕事も自分の家族を大切にしたいと考えている人ほど、転職を考える傾向にある、とさえおもったほどでした。とはいえ、看護の仕事というのは、「人生の分岐点」に出会うことが多くあります。
患者様によっては、これまでの生活を大きく見直すことが必要なかたも多数おられます。
そういった家族背景に対しても懸命に向き合って、支えようとする看護師ほど、むしろ、自分の生活を振り返ったときに、「自分はこのままでいいのだろうか」と感じるのかもしれません。介護の現場においてもそれはいえます。
看護職ではない、一般のご家族が、真剣に介護の対象となっている自分の親であったり、家族に向き合ったとき、自分はこのままでいいのだろうかと、考え、今までのキャリアを捨ててしまうひとがおられます。
そういうひとを支えるはずの介護保険制度も、まだまだ家族が頼りのところがあり、現実と理想の壁にぶち当たることも多くあります。
「転職を考える」ということは、「自分の人生を見つめなおす」ということなのかもしれません。
そして、とっても大切な人生の転機であることは、間違いないのです。
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